明石にあるソーシャルクラブバイクフィットさんからのご好意で
雑誌やネットで話題のE-MTBをお借りした。
それについて気ままに書いてみたい。
ご紹介
お借りしたモデル
実は私も一つのスポーツカテゴリーとして確立しつつある
E-BIKEに乗るのは初めて。どんな感じなのか楽しみ。
お借りすることになったキッカケ
実はとある市を巻き込んだ
ファミリーサイクリングイベントを企画しようとしています。
企画開始から開催検討時期:2021年11月初旬まで短いのですが
テストケースなので
発起人として手探りで動いています。
ちなみに、ファミリーサイクリングイベントと書いておりますが
補足しますと、ガッツリ自転車大好きなお父さんや
お母さんがいるご家族、ご夫婦が
自転車を趣味ではないご家族を連れてきても
全員で楽しめるイベントとして作り上げたいと思っています。
走りごたえ、食べごたえ勿論、
下記が特色として挙げられます。
- 非日常の大自然の中での家族団らん
- 大人も子供も生涯教育
- 自立(親の子離れ、子の親離れ)
- 準備無(やる気な気持ちをもって手ぶらで)
緊急事態宣言が解除され、
初めて顔を合わせましょうって機会が3月22日にあり、
そこで市と観光協会のトップの方に、
企画の骨となるサイクリングの楽しみを
味わっていただこうと
E-BIKEを準備したのでした。
レンタルに快諾してくださった
ソーシャルクラブバイクフィットの大西店長。
本当にありがとうございます。
メーカースペックからの予備知識
補助してくれるスペックは出力250W。
パワーメーターを見ながら
トレーニングをしたことある人だったら、
そのアシスト出力に驚きますよね。
トルクは70N/m。
この数値はもっと分かりづらいですよね。
簡単に行くと、自転車を前に蹴とばしてくれる力が
21㎏加えられます。
凄いですよね!!
でもこれがずっと掛かっていたら
暴走自転車が出来てしまいます。
あくまで発進時や急坂の際の最大値の話で、
25km/hに向かって
徐々にアシストが無くなっていく設定です。
だから自転車が20kg以上あろうと、
タイヤ幅が7㎝以上あろうと
乗っていると余裕でしょうね。
E-BIKEで実際に走ってみてどうなのよ
アシストの効き方は5~10km/hまで凄い。
走れる男性のダンシングダッシュ並み。
油断しているとちょっと身体がのけぞってしまうくらい。
10~15km/hまでも十分なアシストを感じる。
その勢いで0km/hからの発進でも
一瞬で20km/hまで到達する。
これは誰もが快感を得れる部分だ。
そこからいきなりアシストが弱くなる感じ。
スペック上は上記したように
25km/hがアシスト0になる設定であるが、
味付けはメーカー独自の工夫がある。
恐らく一生懸命走ろうとしない限り
25km/h以上の速度は平坦では出ず、
逆にどんな坂が表れても
15km/h以下まで速度が落ちることはない。
スクーター(原動機付自転車)の
制限速度が30km/hなので、
それを上回らないように調整されている感じだ。
20km/hまでの強力なアシストは
ギアがトップであっても
存分に味わうことが出来るが、
グンと押し出される快感を得たければ
トップから一つ軽くしたところまでだろう。
そんなんだからギアチェンジを忘れる。
というか、アシストを味わいたくて
わざと重めのギアをキープしたくなる。
自分のE-BIKEがあったら
このオートマ感覚も存分に甘えたい。
超楽ちんだ。
その他
他に気づいた点としては
このシマノのE8080というアシストは、一踏み目はアシストがない味付けか。
右足はペダルに乗せ、
シートにお尻は乗せず左足で蹴りだして
乗るという乗り方をする人が世の中多いので、
発進時にいきなりアシストが働いて
慌てなくてよいように
二踏み目の左足か、
そのもう一踏み先から
力強いアシストを得ることが出来る。
アシストは脚の力加減にダイレクトに反応し、上手に回すよりも踏み込み系ペダリングで重めのギアの方がお得な感じがする。
簡単に言うと、
踏み込みが強くなるペダル角度3時から4時の瞬間だけ
最大トルクの恩恵を受けることができる。
びよーん、びよーんって進んでいく。
下りはその20㎏を超える重さから超速い。
ブレーキが強いから安心感は高いが、
実のところブレーキにかかる負荷は凄く高い。
これで六甲山などを初心者に登らせると、
下りでブレーキが焼けてしまうかもしれない。
特に25km/hが近づくと頑張っても報われない感が凄い。
法律により速度リミットの緩和がされない限り、
ロードバイクを趣味として
今まで楽しんでこられた方と
同じような楽しみ方は難しい。
しかし使うシチュエーションを限定すれば、
新しい方の楽しみにもなるし、
その新鮮強力なアシスト感覚は
既存のサイクリストの新しい楽しみにもなる。
新しい「E-BIKEでのサイクリング」
というイメージが必要だ。
パワーモードはHighモードでも基本暴走するようなことはない
しかしUターンに限っては
パワーモードを変更してあげないと、
押し出されてオーバーランしそうになる。
上手な人はリアブレーキを引きずりながら
ペダルを踏むという高等技術を使うことで
破綻はさせないが、
それよりも素直に自転車を降りたり、
モードを変更したりと、考える必要がある。
左グリップ横に、
左手親指で操作激るように
モード変更スイッチはついているが、
純正の取付位置では非常に使い辛い。
ボタン右側が支点となっており、
左に傾いてクリック出来る押し方のため、
走りながら普通に親指をモードボタンに乗せると
どうしても押せないボタン右側を触ることとなる。
停止してから押すことが前提になっているのか?
小さなオフロードコースで走らせてみるとオートバイに乗っているようだ。
タイトターンから立ち上がり加速させるためには、
通常ペダルを踏み込まなければならない。
その際、自転車下方向への入力がどうしても大きくなる。
つまりは立ち上がり時の
最終ターンを邪魔する方向に力が働くが、
E-BIKEは小さな踏み込みで加速ができるため
前輪の荷重を抜きながらクイックターンが可能だった。
オートバイでジムカーナや
モトクロスをやったことがある方なら
分かる感覚だと思う。
それは玄人でも楽しいところ。
これには驚いた。
女性とも一緒に乗る機会があったが、その方は
アスファルトからオフロードに入る瞬間など
身構えることが全くなく、
走るフィールドが
バリアフリーになったようだと話してられた。
最後に
勝手に色々書いたが総じて楽しい乗り物だ。
どんな脚力やテクニックの方も、
アシストされる楽しみがあるのは間違いない。
上記したが、新たな人との繋がりや、
新たな楽しみを得れるE-Bikeの可能性に振れた1日だった。
E-BIKEに触れる機会があるのであれば、
良く調教されたシステムなので安心して乗ってみよう。
楽しんでみよう。
その中で新たな楽しみを見つけてみてほしい。
貴方なりの楽しみが眠っている。